ヴァーチャルウォーターをご存知ですか？

日本は水輸入大国？

日本の山林面積は約2,500万ヘクタールで、国土の67％が森林。

下水道の整備や厳しい水質基準のおかげで水道水をいつでも安心して飲めます。

水道水が飲めるのは世界中で約15カ国程度。

一般的には日本は水資源が豊富なイメージがありますよね？

ここには物事の背景を考えなくてはならない事があるんです。

バーチャルウォーター（仮想水）問題

バーチャルウォーターとは、

食料を輸入している消費国において輸入食料を生産する際に必要な水を推定したもの。

食料自給率は約38％と低水準。

バーチャルウォーター目安

• 1kgの牛肉　　　　　20,600ℓ
• 1kgの鶏肉　　　　　  4,500ℓ
• 1kgのお米　               3,800ℓ
• コーヒー10杯　           2,100ℓ
• オレンジジュース10杯  1,680ℓ

G7内でも日本はトップクラス

G7諸国は日本・アメリカ・フランス・ドイツ・カナダ・イタリア・イギリスの7カ国。

バーチャルウォーターの輸入量（国民一人当たり）は、

1. 日本　　　3,800ℓ/日　国内23％輸入77％
2. イギリス　3,400ℓ/日　国内25％輸入75％
3. ドイツ　　3,900ℓ/日　国内31％輸入69％
4. イタリア　6,300ℓ/日　国内39％輸入61％

日本は食品・衣料品・工業製品など多くのものを輸入に依存しているため、

目には見えないけど諸外国の水をいただいて成り立っているんです。

• 肉や野菜・・・灌漑用水や家畜の餌、飲水
• 衣料品・・・原材料栽培、染料、洗う工程
• 工業製品・・・塗装、洗浄、処理水

環境問題は表面だけでは判断できない

SDGsが国内においても聞くことが増えてきました。

嬉しいことに再生原料を使った衣料品や樹脂製品も増えています。

そのようなメーカーに原料の由来を聞くと、

• 外注してるから知らない
• 多分アジア圏

少々さみしい回答が多いのも事実。

先進国から再生原料として廃棄物が流れるのは貧困層の多い国や地域になります。

とても残念ですが事実です。

再生原料であっても持続可能な方法で生産されているのか？

人権問題や環境問題に配慮された材料なのか？

表面的にリサイクルされたものだからOK！ではありません。

フォーメーションでは国内型の資源循環を基本としています。

ぜひ、余剰在庫や廃棄物処理の際にはご相談ください。

自国の廃棄物は自国で完結する事が本当の環境対策と考えております。